2019年度 一級建築士試験 合格後の振り返り

2019年度の一級建築士試験に合格して、私はついに一級建築士になることができました。

製図試験には本当に苦しめられました。足掛け7年。
会社の必須資格でなければ、途中で受験をやめていたと思います。

そしてかなりお金も使いましたね。。。あーベンツベンツ。
何とコスパの悪いことをしてしまったのだと、今思うと感じますが、
主要予備校(総合資格学院、日建学院、TAC)にすべて通学した貴重な(?!)人種です。

以下は、受験関係者や、受験予定者以外には、まったく無益な情報なので、スルーしてください。

2013年度 学科不合格
勉強方法
学科:総合資格@G校(東京)
感想
試験前(3月~7月)仕事のピーク到来。直前1週間会社に休みもらって自習室に缶詰めするも、2点足らず、不合格。
あれ?資格学校結構サボってたけど、意外と独学でいけそう。。。と気づく。
2014年度 学科合格! 製図試験ランク2(不合格
勉強方法
学科&製図:総合資格@N校(大阪)
作図方法:平行定規
感想
学科は独学でいこうと思っていましたが、会社から補助が出るというので、結局、学科、製図ともに通学することに。製図の先生はベテランでかなりよかったです。
岸本先生は、今はいずこに。。。この年合格できなかったのは、学科合格後、ちょっと燃え尽きてしまったのが大きかったかなと思います。
この時岸本先生に教わったことは、後々すごく役に立ちました。ありがとうございました。(まず見てないでしょうけど笑)

2015年度 学科免除 製図ランク3(不合格
勉強方法
製図:総合資格@N校(大阪・短期コース)
作図方法:平行定規
感想
無。昨年ある程度手ごたえを感じてしまったため、ちょっと油断していたのが主な敗因か。
試験の途中でスニッカーズを食べた記憶しかない笑
この年は、講師にも恵まれず、グループの合格率1割程度のような感触でした。(推測)

2016年度 学科免除 製図ランク2(不合格
勉強方法
製図:日建学院@N校(大阪・長期コース)
作図方法:平行定規
感想
和やかな雰囲気の教室。そして、時間内にきっちり終了。なんなら、予定時刻より早く終了することも。
日建学院と、総合資格学院の校風の違いにカルチャーショックを受けました。
このころからは、講師の皮算用(製図試験の講師の給料は、合格者数によって異なるみたいです。合格しそうな受講生は、勝手にラベリングされています。)に確実に含まれるようになりました。
この時の教室の合格率は、6割強だったみたいですが、私は、なんやかんやで落ちました。図面がちょっと汚かったかな。。プランニングは予備校の答案とそんなに変わらなかった記憶。

2017年度 学科合格! 製図ランク2(不合格
勉強方法
学科:日建テキスト&模試 製図:TAC@N校(大阪)
作図方法:平行定規
感想
学科は、独学のつもりが、日建学院のテキストの営業を受け、テキスト+模試という鬼ほどローコスト勉強でなんとか合格。
カド落ちから復活の教訓は、下記2点です。

①テキストは、最新版を使ったほうが良い。
②独学でも模試は受けるべし

製図は、TACも結構いい!DVDの講師が秀逸。ただ、教材や教える内容は、かなりポイント絞っている感があるので、プラスアルファの情報収集は、必須かと。
TACは過年度生にはオススメできますが、初年度生は、ちょっとキツいかも。。

2018年度 学科免除 製図ランク4(不合格
勉強方法
製図:日建学院@S校(東京・短期コース)
作図方法:フリーハンド
感想
フリーハンドに目覚める。結構キレイという評判で、かなりの確度で合格すると予想されていました。
法規関係で一発アウトをくらい、撃沈(おそらく)
この年は、私と同じような一発アウトが多発(未曾有の3割)したようです。そのため、逆に衝撃のロークオリティな図面で合格した人も結構いるようです。
合格率は大体一定だから、そりゃそうなるよね。。。。

2019年度 学科免除 製図ランク1 合格!
勉強方法
製図:日建学院@S校(東京・長期コース)
作図方法:フリーハンド
感想
背水の陣でありながらも、もはや、悟りの境地。
多少やらかしてはいたものの、たぶんイケてるという感触でした。
試験直前に、会社の上司に、「君のフリーハンドは嫌いだ。定規で書きなさい」といわれるも、完全に無視しました。

試験について思うこと

  • 製図試験は難しい(向き不向き&運要素あり)

学科試験は、物量をこなすことでほぼ100%合格するレベルに達することは可能。
製図試験は、いくらやっても6~7割くらいの勝率が関の山?と感覚的には思います。
異様にエスキスが速いとか、作図が速いとかって人は別かもしれませんが。。。
私が通っていた資格学校では、優秀な方でも、結構受験回数を重ねている方も沢山いらっしゃいました。

  • 製図試験のランク2は惜しくない

何も惜しいものではないと感じています。
ランク2で落ちた過年度生は、得てして油断しがち(自分も製図2年目のときそうでした)だと思いますが、気を引き締めたほうがいいです。マジで。

  • 合格基準が不明瞭かつ、結構変わる

2017年度あたりから、試験元が、条件違反に異様に敏感になって、主要な条件に違反した受験生を軒並み落とし始めたと感じてます。
合格者の中でも、こんなのでいいの(?)っていうクオリティの図面の人が多いんではないかと推測しています。
難易度も近年は難化傾向だと思うので、大昔に受けた方のアドバイスはアテにならないことが多いです。
そもそも受験する時期によって難易度が異なるというのも変な話ではありますが、国が資格者数をコントロールしているので、仕方がないことです。

  • 今回受かって本当によかった

2020年度から試験制度がまた大きく変わります。
ここ数年の試験はやけに難易度(問題の難易度ではなく、合格することの難易度)が高かったのではないかと思っております。
来年から簡単になるのか、難しくなるのかは、わかりませんが、とにかく地殻変動に巻き込まれなくてよかったです。

最後に

・この試験を受験するにあたり、いろいろな人にお世話になりました。この試験に落ち続けたのが、ある意味人生一番の挫折かもしれません。最後まであきらめなかったことが、自信につながったと思います。
・お金かけないと取得が難しい資格と思われがちですが、周りに予備校通っている友人がいれば、独学でも可能です。やけに不安をあおってくる予備校関係者には要注意です。
・資格学校の通学経験や、無駄に蓄積されたノウハウについては、ほそぼそと発信していこうと思います。
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