はじめに
私は、結婚を機に生命保険に加入しました。独身時代には、傷害保険(兼自転車保険)、給料補償保険(GLTD)の2つに入っていました。これらは、会社の団体保険で入ったもので、最安かつ必要最小なので、今も継続加入しています。ところが、生命保険となると、会社に出入りしている保険外交員の方の話を何度か聞いたことがある程度でした。どうも、割に合わない気がして敬遠していました。実際に保険外交員の方に言われるがままに、保険に加入した人に向けられる目線は冷ややかです。まぁ、個人の自由なので、他人がどうこう言う話では全くありません。しかし、「買う」のではなく、「買わされる」という消費行動は、なにごとにおいてダサいものです。
結果として、保険外交員経由で保険に入ることはあるかもしれませんが、その場合であってもしっかりとした比較を行った上で、納得のいく保険に入るべきだと考えます。
ということで、今回は、私が生命保険に入る際に、考えたことや、反省点などをお伝えできればと思います。
②とりあえずテキトーに生命保険に入ってしまった人
③保険についてあまり考えたことがない人
私が入った生命保険
私はまず、ソニー生命のドル建ての終身保険に入りました。いわゆるドル建ての低リスク運用資産です。これについては、ベストかといわれると、私個人としては、妥協した点もあります。何を妥協したかというと、私自身は掛捨ての生命保険に入って、保険にかかる支出をミニマムにして、浮いたお金はすべて投資(資産運用)に回したかったのですが、嫁(死亡保障金の受給者)が、確実に目減りしない手堅い運用にこだわったのです。なので、やむなく、元本保証+多少の運用益が保証されている保険にしたのです。
必要最小限の保険額をソニー生命のドル建ての終身保険でまかなって、ライフプラン(子供の人数や、住宅など)が確定したら、必要に応じて、掛捨て保険をアドオンするということにしたのです。掛捨て型としては、楽天生命の保険に加入しました。
資産運用界隈で有名な方々(山崎元氏や、リベラルアーツ大学の両学長など)は、「生命保険と、投資は切り分けて考えるべし!(貯蓄型保険は微妙ですよ!)」と口をそろえて言います。
確かにそうなんだろうなぁと理解はするものの、受け取る本人の意思を尊重することも重要と考えた結果です。
また、少し脇道にそれますが、、、
外貨建てのよいところは、積立期間中に超円高の時代が到来したら、一気に保険料を払い込んで、若干の為替益を得られる点です。(逆もしかりですが。。。)基本的には、毎月支払いなので、ローリスクなのですが、自分でタイミングを見て多めに保険料を払い込むことができるのです。ちょっとしょぼいFXみたいな感じです。
生命保険の死亡保障額の決め方
実は、これが一番重要です!この考え方を無視して、ひたすら、「月々いくらまでなら積立てられます?」と聞いてくる保険外交員は多いと思います。彼女らは、この回答結果が満足のいくものでなければ、「貯金」みたいなものだからと、多ければ多いほどいいですよ!私も月●万積み立ててます!(ホントか?)などとのたまいます。
これは、ワナなので、気を付けないといけません。そもそも、民間の生命保険に入るのは、将来不測の事態におちいったときに、公的制度だけではまかないきれない部分を補うためです。一体、どれだけ足りなそうなのか、という試算抜きにこの生命保険を考えるのは、ナンセンスです。保険から貯金に話を完全にすり替えられてしまっています。もし、そういう話しかしてこない保険外交員であれば、時間の無駄なので、今すぐちゃぶ台をひっくり返して帰ってもらいましょう。といっても、なかなかそうもいかないので、とりあえず、大人な対応で早く帰ってもらいましょう笑
ちなみに、人生に必要なお金がわかる公式をご存じでしょうか。実は、公式があるんです。下の本に載っていますが、諸条件を設定することで、簡単に算出することができるので、一度トライしてみてください。もちろん保険額の検討にも役立ちます。
ただ、基本的には、良い保険のアドバイザーに当たれば、ちゃんと試算してくれますので、ご安心を。
生命保険への加入方法
生命保険への加入方法は、大まかに下記の通りです。
- 保険外交員(よく会社に営業にくる方々)経由で加入
- 保険のビュッフェ・保険の窓口等の代理店(乗合)
- 保険代理店(専属)
- ネット専業保険
- マンションをローンを組んで買う(と強制的に団体信用生命保険に入らせれる)
感想
生命保険の加入方法(①、②、④)を検討した感想です。結論としては、私のおすすめは、②、④です。ただ、①にもメリットはあるので、一通り感想をレポートします。ちなみに私は、実際に、②(ソニー生命 ドル建て)、④(楽天生命 掛捨て)で生命保険に入っています。
保険の窓口か、保険のビュッフェのような複数の保険会社の商品を取り扱う会社の話をまず聞くのがおススメコースです。
①保険外交員(よく会社に営業にくる方々)経由で加入
生保会社の外交員の話は、基本的に聞くことをオススメしません。
彼女らの話を聞いて唯一よかったのは、自分の会社の福利厚生制度や、団体保険の内容をある程度調べてくれているので、プラスアルファでそういった部分も相談できるということです。私が一番最後に相談した生保の外交員の方は、MDRT会員でした。ただ、こういったよさそうな称号を持っているということと、本当に顧客のことを考えた提案をしているかは別モノのように思いました。
Million Dollar Round Tableの略。卓越した生命保険・金融プロフェッショナルの組織で、世界中の生命保険と金融サービス専門家72,000名以上が所属する独立したグローバルな組織として、500社、70カ国で会員が活躍ているそうです。手数料、保険料、収入の3つの基準いずれかで、入会基準を満たさないと入れないそうです。要は売れっ子ってことでしょう。
一度自宅に来ていただいて、話を聞きましたが、押し売り感がひどかったのです。話だけ聞いてその後、一切連絡は取りませんでした。嫁をべた褒めして、味方につけて、2対1で私を攻め落とそうという戦術のようだったのですが、嫁も少し嫌気がさしたようで、作戦は失敗に終わりました。
人の話を聞くにしても、ある程度知識は必要なので、事前に本などを読んで基礎情報はインプットしておくほうがベターです。後からでも構いせんが、この手の話を聞くときは常にポジショントークが含まれていると考えてください。自分で確認、検証することが必要です。
②保険のビュッフェ・保険の窓口等の代理店(乗合)
保険のビュッフェ、保険の窓口については、両方とも行きました。そして、両方信頼のできるFPにあたりました。CMなどでも言っていますが、まったく押し売り感はなかったです。最終的に保険の窓口で加入しましたが、両方オススメできます。あくまでも人対人の話なので、合う、合わないはどうしてあると思います。
最近は、店舗型ではなく、オンラインで保険の相談に乗ってもらえる保険ONLINE
これらの代理店のよいところは、複数の保険会社のプランを横並びで比較できるところです。それと、ちゃんとしたライフプランシミュレーションをしてくれることです。シミュレーションについては、保険外交員もしてくれるのですが、たいてい、手持ちのタブレットを使ってするので、アウトプットをもらえないのです。(意図的にだと思いますが)
④ネット専業保険
サクッと入れます。そしてやはり安いです。どうしても、営業側面で人が絡んでくると、人件費がかさんで保険料は高くなるのです。その点ネット専業の保険会社はコストメリット大です。ちなみに、ネットの保険会社では、楽天生命を選びましたが理由は、優良保険として名高いライフネット生命より、保険料が安かったからです。1年更新なので、今後も継続していくかどうかはわかりませんが、今のところ特に問題なしです。
まとめ
- 保険は、実は大きな買い物です。一度入ると基本的には、入ったっきりになってしまうので、最初の選択は結構重要です。十分下調べをして、無駄のない保険に入りましょう。ポジショントークは気を付けましょう。
- 一体どれだけのお金が必要なのかをシミュレーションしておくことは、保険に入るかどうかによらず、非常に重要なことです。実際に受給する人間(パートナー等)の意見も聞ききつつ、定量的なシミュレーションを行い、漠然とした将来不安を払拭しましょう。
- 乗合型の保険代理店に行ってみましょう。自分自身で検証は必要かもしれせんが、最短で目途が付きます。
- 投資と貯蓄は切り分けるのが基本です。生命保険は掛捨て型を基本に選びましょう。