はじめに
私は、10年近く会社員をやっていますが、今までインフルエンザにかかるなど、本当にやむを得ない以外は、会社を休んだことがありません。※計画的に年休を取得した場合はのぞきます。
要は、ずる休みはしたことがないということなんですが、当たり前と言えば当たり前かも知れません。当然、会社に行くのが憂鬱な日や、気分が乗らない日もあるにはありました。できることなら休みたいと思うこともしばしばありました。それでも一貫して休まずに社会人生活を過ごしていいるのは、「とりあえず行かなければ負け」、「これくらいのことで継続記録を破りたくない」の二つの考えからきていると思います。
一つ目の「とりあえず行かなければ負け」というのは、精神に異常をきたすような環境では、必ずしも正しくないです。「逃げるは恥だが役に立つ」かもしれません。
今回は、意外と難しくて、挫折する人の多い「継続」について、マインドや仕組みについて事例をまじえて紹介したいと思います。
継続する方法 マインド編
マイケルジョーダンの話
私は、会社に行きたくないと思ったとき、以下の本で紹介されているマイケルジョーダンの話を思い出します。
この本の著者の秋元征紘氏は、ナイキを始めとする一流外資企業4社で、トップを張ったやり手の人です。現在は、ジャイロ経営塾という塾を経営されています。
この本では、「Showing up」を貫くことの重要性が書かれています。
Showing upとは、まずその場所に立つということです。
以前、著者のナイキ時代に、ナイキジャパンの社長就任会見が日本で開かれた際の目玉企画として、マイケルジョーダンの衛星中継での参加というのがあったそうです。
しかし、ジョーダンは決まった時刻に現れず、衛星中継には、尋常ではない費用が掛かっていたということもあり、日本の会場での運営陣はもう気が気ではなく焦りまくっていたそうです。
そこで、ようやく現れたジョーダンはまずこう言いました。
「みんな、俺が出てこないで心配しただろ?だんだんナーバスになって、これはヤバイって思っただろ?でも、俺は試合のたびにこんな風に思ってるんだぜ。分かってくれたかい?ハハハハハ笑」
「とりあえずその場に立つ」こと、そのことの大変さというものをジョーダンはわざと遅刻して教えてくれたのです。
あのマイケルジョーダンも試合前そんなにナーバスになっていたのかと思うと、自分のサボり心は消え去ります。
「とりあえずその場に立つ」の「その場」のレベル感は、まちまちです。私は、少しでも気が進まないシチュエーション=その場ととらえています。
サラリーマンの生活でいうと、毎日会社に行くことといえるかもしれません。試験勉強をしている人からすると毎日少しでも勉強をすることとも言えるかもしれません。
継続する方法 仕組み編
継続するために心がけること
継続するためには、精神論だけだと、うまくいかない可能性が高いです。
なぜなら、人間は基本的に弱い生き物だからです。誘惑があれば、だいたい負けます。
根性だけでは難しいので、それを補助する仕組みが必要です。継続するための非常にシンプルな方法は、下記です。
- 習慣化する(なるべく頑張らない)
- ジャマになるものを取り除く
- 継続できたら、ご褒美を与える
①習慣化する
習慣化すれば、そもそもそのことをやるか、やらないかという判断をすることがないので、非常に楽です。
私は、朝起きて、少し前まで、ほぼ毎日、朝起きてすぐに、コーヒー豆を挽いて、コーヒーを淹れるということをやっていました。はっきり言って面倒くさいです。
しかし、一度習慣化されると、やらないと逆にしっくりこなくて気持ち悪いという状態になるものなのです。
人は、新しい習慣を身に着けるのに3週間(21日)必要だといわれています。
よくCMや通販などで、「まずは3週間」と言っているのは、このためです。まんまと、ハメられていますね。
つまり、その商品を使わないと気持ちが悪いという状態を意図的に作り出そうとしているのです笑
習慣化は、一度やってしまえばあとは楽ですが、習慣化されるまで、多少は頑張らないといけません。
余談ですが、私の朝のコーヒー豆を挽く習慣は、1ケ月前にブレイクしてしまいました。一時的にインスタントコーヒーを試しているからです。
もう3週間以上インスタントコーヒーを継続しているので、元に戻すのは少し面倒かもしれません。。
②ジャマになるものを取り除く
あることに取り掛かりたいけど、その前に別のことをどうしてもやってしまうということはないでしょうか。
例えば、テスト勉強を始める前に、どうしても部屋の掃除をしてしまうとか、漫画を読んでしまうとかです。
この場合、事前にシンプルに部屋をきれいにしておけば、掃除は必要ないですし、漫画は、隠しておいたり、人に預けるなどしておけば、大丈夫です。
または、あることに取り掛かりたいけど、その前のステップが面倒で取り掛かるのがおっくうになるということはないでしょうか。
例えば、朝イチでランニングしたいけれど、スポーツウェアに着替えるのが面倒といったことです。
この場合は、スポーツウェアを枕元に置いておくとか、あるいは、スポーツウェアを着て寝るなどすれば、ストレスなくランニングを開始することができます。
③継続できたらご褒美を与える
「ふー、今日は頑張った!」といって、頑張ってすぐに自分にご褒美を与えるのは、微妙だと脳科学者の茂木健一郎さんが言っていました。
頑張ってすぐご褒美を与えるのではなくて、継続できたり、自分の中で何か変ったといいうことが実感できるタイミングでご褒美を与えるほうが、脳科学的には正解だそうです。
そうすることで、さらに脳が喜んで(ドーパミンが分泌されて)、さらに継続しようとするようになるといいます。
ご褒美は、適度にタイミングを見て与えるというのがよいみたいです。
おまけ
習慣化については、たくさん本が出ています。さくっと習慣化について、知識を得たい場合、下記の本は、読みやすくておすすめです。