【福岡ライフ】最高に住みやすい地方都市福岡 良い点とイマイチな点をまとめました

はじめに

私は転勤が理由で、福岡市で生活し始めた(居住歴約1年)一介のサラリーマンです。
今まで、東京、大阪、名古屋、広島、(あと四国)あたりに期間はまちまちですが、棲息していました。
比較的多くの都市に住んできたので、そろそろ福岡市での一年間の生活について、見えてきたことをまとめてみたいと思います。

ひとこと言いたいこととしては、

『福岡は最高に住みやすい都市』

ということです。

福岡市の住みやすさは異常です。ちょっとイマイチなところもありますが、最高にバランスが取れています。
『仕上がった』、と表現すると進歩性がないように聞こえますので、これからも仕上がり続ける、常に自己ベスト更新し続ける先鋭の都市とでもいっておきましょうか。
ひとまず、私にとっては、今まで住んだ都市の中で最高です。

福岡市の良いところ

福岡は安くて美味しいものが多い

これは、例えばサラリーマンが、出張で福岡に来て、フラッと博多駅界隈で少し飲んだくらいだとはっきり言ってなかなか分からないところだと思います。

福岡に赴任して、しばらく『福岡の美味しいものはどこにあるんだ〜?』、あの噂に聞く『福岡の美味しいものはどこなんだ〜!』
私は、しばらく探し求めていました。
なにせ、新しい土地にきて最初の頃は、右も左もわかりませんので、出張サラリーマンの延長で、その辺にある店を手当たり次第食べ歩いていたのです。
なんや、普通やないか。。。
そう思っていた時期もありました。

転機は、リリーフランキーのお友達の高橋デビ氏の本と出会いでした。

デビログという福岡に特化したグルメサイトで、書籍化もされているのです。
その本に掲載されている飲食店が軒並み、超美味しいのです。

書籍の帯に確かこんなコメントが記載されていました。

「俺が、福岡に帰ってまずやることは、デビにどこで飯を食えばいいかきくことだ byリリーフランキー」

デビログ(本)

デビログ(サイト)

なお、以下は、私のお勧めです。必ずしもデビログのおすすめではないです。
福岡に来る機会があれば、ぜひ足を運んでいただきたいです。

海鮮

福岡は海鮮が美味しいことで実は有名です。福岡に縁がなかった時分、あまり意識していませんでしたが、海鮮が美味しい店がたくさんあります。

関連ランキング:居酒屋 | 赤坂駅天神駅西鉄福岡駅(天神)

 

ラーメン

福岡といえば、豚骨ラーメンです。街中が豚骨の匂いがします。これは、ラーメン屋がある程度集まっている場所であれば、本当の話です。
福岡に降り立って街を少し徘徊したら、すぐ豚骨の匂いを嗅ぎつけました。

ラーメンの美味しい店はたくさんありますが、ひとまず驚異的なコスパの店を紹介します。

ラーメン290円 しかもちゃんとおいしい。

関連ランキング:ラーメン | 中洲川端駅呉服町駅祇園駅

 

焼き鳥

あるサイトによると、福岡の焼き鳥の偏差値は、82ほどもあるようです。

超絶天才的な福岡の実力を知ってください。

人口10万人あたりの焼き鳥店の数は日本1位とのことです。

関連ランキング:焼き鳥 | 薬院駅渡辺通駅西鉄平尾駅

水炊きもかなりおいしいです。

関連ランキング:水炊き | 大濠公園駅赤坂駅

 

もつ鍋

もつ鍋は有名と思いますが、やはり有名店で食べるとまた趣があります。

↓の一慶さんは、芸能人もよく来ているみたいです。サインが結構ありました。あぶりモツ絶品です。東京にも支店があります。

関連ランキング:もつ鍋 | 渡辺通駅天神南駅西鉄福岡駅(天神)

その他

他にも天ぷら、カフェ、カレー、うどんetc..最高な食べ物が目白押しです。
食べ物について書き始めると20万字は優に超えてしまいそうなので、このへんにしておきます。
美味しいものは、東京や大阪にもたくさんあります。しかし、美味しいものにコスパを掛け合わせると、確実に福岡に軍杯があがります。

あと福岡って人口あたりのレストランの数は結構多いみたいです。

Fukuoka Factsより引用

福岡は都市部から空港へのアクセスが良好

福岡は日本で一番の都市型空港「福岡空港」を有しています。
中心市街地から、空港まで10分以内という驚異的な近さです。

交通の要所である博多駅からなんと地下鉄で2駅(乗車時間5分!)で空港にアクセスできてしまうというアクセスの良さです。

このアクセスの良さは、日本では圧倒的な近さであり、世界的に見てもトップクラスの空港アクセスの良さだと言えます。

福岡は美女が多い

福岡市の女性は、綺麗な方が多いです。
理由は分かりませんが、少し年配の方であっても小綺麗な方が多い印象です。
こればかりは、衝撃を受けました。背中に稲妻が走りました。

芸能人を多数輩出していうるというのもうなずけます。

福岡は家賃が安い

福岡市の家賃は、東京と比較するとかなり安いと言えます。

ワンルームマンション(1K、1DK)の家賃相場は福岡市内で3.81万円~5.34万円です。(LIFULL HOME’S)2020.01時点

移住者は、この安さに狂喜乱舞すると聞きます。固定費は安ければ安いほどいいですもんね。

福岡はコンパクトシティ

必要な都市機能が非常にコンパクトにまとまっています。
以前大阪市内に住んでいましたが、大阪も結構コンパクトにまとまっているという印象でした。福岡市はさらにその上を行きます。
ハイパーコンパクトシティですね。

福岡は物価が安い

物価は東京と比較すると全般的に安めです。
生活費は安く抑えられています。

福岡は九州全域へのアクセスが良い

九州各県へ日帰りで旅行を楽しむことができます。バスや新幹線などで思い立ったが吉日と言わんばかりに日帰り旅行が楽しめます。
これは、かなりいいです。
正直なところ、福岡市単体でみると、観光する場所はかなり限られていますが、九州全域へ気軽に足を伸ばせるということを考えるとかなり観光資源は豊富です。

  • 異国情緒のまち「長崎」
  • マグマシティと克灰袋「鹿児島」
  • 湯煙が止まらない「大分」
  • 大自然と清水と肥後もっこす「熊本」
  • 鳥マンゴー「宮崎」
  • SAGA「佐賀」
  • ある意味最先端、都会の民が殺到する島「沖縄」

※沖縄は厳密には九州ではありませんが、九州地方という言い方をすると、
九州の仲間入りするようです。

旅行については、もはや九州という括りで旅先を考えるので、こういう九州全体の観光について、書かれた本を参考にしています。


福岡に特化した本としては、こちらの本もオススメです。Amazonのレビューを見ると、旅行者というよりかは地元民向けの雑誌という意見もありました。さもありなんですが、地元民としては、面白い情報源でした。


福岡市の市政は勢いがある

元アナウンサーの高島宗一郎氏が、現在市長を務めており、他の地方公共団体と比較し、かなりイニシアチブを取っているいるように思います。
各家庭に定期的に届く市報も、今まで住んだ都市ではあまり真剣に見ていませんでしたが、福岡市の市報は、どうも気になって見てしまいます。
これは、なんかちょうどいいサイズ感の街で、市民の市民たる当事者意識が高いからだと考えています。

福岡は現在スタートアップの黎明期

高島市長は、福岡市を日本のシアトルにしようという目標があります。
福岡市は、政令指定都市の中で唯一、一級河川がなく水源は豊富ではありません。
このため、大量に水を要する工場が誘致できないというハンディキャップがあったため、
情報通信産業に注力しながら栄えてきたという背景があります。
その流れをくみ、スタートアップ企業支援にも市が力を入れています。

大名小学校跡地 Fukuoka Growth Next

割と、ネット界隈でも福岡の方の露出度が高いな〜と感じたりするのも、こういった背景があるかも知れないと思います。
なお、スタートアップ支援のハード面での取り組みは、こういった場所の提供があると思います。
天神エリアにある大名小学校の廃校舎をリノベーションして、スタートアップ企業のインキュベート施設として活用されています。余談ですが、そのインキュベート施設の裏手に、リッツカールトンホテルが開業予定です。後述の天神ビッグバンプロジェクトの目玉の一つとなっています。

リッツカールトンホテルが入る複合施設

住みやすいのは分かった。というか知ってる。という人も実は結構いるんじゃないと思います。

で、仕事はどうなの?と言われると、支店経済であることは否めません。

そういったこともあり、仕事はやっぱり、東京、大阪のほうが、お盛んでしょう。仕事は多少がまんしないといけないんでしょう。という見方も一昔前であればあったかもしれません。

ただ、今後はそうでもないじゃないかと私が感じています。

理由は2つあります。

まず一つ目が、スタートアップ企業による活力UPの取り組みです。今は、インキュベート(孵化)させて、育てている段階かもしれませんが、大成する企業も出てきくると思います。

二つ目は、コロナ禍で急激に進んでいる新しいワークスタイル「New Normal」への移行です。

コロナ移住という言葉が出てきているようです。働き方の見直しにより、『割と』どこでも働けるということが明るみになってきているので、生活環境が良好である福岡市に今後も一定数は、継続的に人口流入がおきるのではないかと思います。(場所がどこでもいいなら、住み心地が良い都市に人気が集まるのは必然。)そして、それに伴い労働生産人口も増え、仕事も暮らしも充実した都市となっていくことをにらんでいます。


意外と最先端に触れられる福岡市の実証実験都市としての力量

福岡は、その都市の規模感から検証実験に向いている都市です。
企業が新サービスを本格的にローンチする前に、福岡で検証実験をするということはよくあります。
メルカリが手がけていたメルチャリ(現チャリチャリ)なんかも、その一例です。
福岡では赤い自転車が結構走っています。
これが、チャリチャリというシェアサイクルサービスなのですが、本当に便利です。
全国を見渡すと、シェアサイクルのサービスというのは多数あると思いますが、
メルチャリのすごいところは、手軽さです。
1分4円という料金設定なので、チョイ乗りで使っている人が本当に多いです。

チャリチャリHPより

福岡市では再開発が目下進行中

天神ビッグバン、博多コネクティッドを始めとする再開発プロジェクトが目下進行中です。
福岡市の特徴として、中核エリアの建物が比較的低層なものが多いという点です。
これは、都市の規模や、需給のバランスでそうなっているのではなく、
都市型の空港である福岡空港を有しているがゆえに、航空法の規制で、建物の高さ制限が決められているという事情があります。
詳しくは、下記のように空港からの距離などにより算定されますが、

博多駅付近 GL+50m
天神エリア GL+65~75m

参考(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc_wg/hearing_s/140827siryou01_2.pdf)

というのが、今までの規制(各エリアでの建物の最高高さ)でした。

今までも、安全上問題ないことが確認できれば、高い建物を建築することができましたが、手続きが煩雑でした。
ところが、国家戦略特区の枠組みを活用し、建物個々で高さ制限緩和の協議をするのではなく、エリアごとに高さ制限の目安を示すというのが、今回の取り組み(ビッグバン、コネクティッド)の中に含まれています。
これにより、より大きな建物が建設可能となります。福岡市内の建物の多くは、老朽化によりそろそろ建替が適当な時期に差し掛かっていたので、ビルオーナーからすると渡に船です。
さらに期間限定で容積率の緩和(ビッグバンボーナス、コネクティッドボーナス)も可能とし、積極的な建物の建替を行政が促しています。

コロナの影響はもちろん受けているとは思いますが、博多エリア、天神エリアは再開発によりより魅力のあるエリアとなってくれることと信じています。

福岡の良いところ、あゆみに関する参考文献


福岡のイマイチなところ

福岡空港はアジア以外の国際線が乏しい

アジアへの国際線の就航数は結構豊富ですが、欧米は、ホノルル、ヘルシンキ、グアムのみという貧弱さです。

これは、旅行好きの自分からするとちょっと悲しいです。
やはり、東京、大阪に比べると海外へ行くのは、時間と費用がかかってしまいます。
こればかりは、海外旅行好きの自分からするとマイナスポイントです。

最も、今後は滑走路も増強して、国際便も増強される予定ではあります。

なお、現在、福岡空港は、滑走路が1つのみです。

それゆえに、1滑走路あたりの離着陸数は日本一だといわれています。平均2分に1回離着陸が行われている計算だそうです。(もちろんビフォーコロナの話です)

福岡市は犯罪が多い

福岡市は、政令指定都市の中では比較的犯罪が多い都市です。
福岡県という大きな括りで見ると、北九州市の方面は、暴力団が多かったりするようです。
ひと昔前は、福岡は暴力団が多いというイメージがあったようなのですが、最近は暴対法の関連で、暴力団の数は減っているようです。代わりに半グレは増えているかもしれません。
しかしデータで見る限り、犯罪は、大阪の方が多いみたいです。

政令指定都市の刑法犯認知件数(人口千人当たり)ワースト3です。

平成30年のデータですが、一位は群を抜いて、大阪市、二位が名古屋市、そして三位が福岡市です。

参考 福岡市HP

福岡市マナーが悪い

運転マナーにはじまり、マナーが悪いと感じる人が多いようです。
しかし実際にそういった意見をネットなどで見かけますが、私自身はそういった実感はないです。皆無です。

福岡での生活は、車がないとちょっと不便

私は、ペーパードライバーで運転はたまにしかしないのですが、
福岡に来てからは、運転をせざるを得ない状況になりつつあります。

これはペイパードライバーにとっては試練ですが、ひとつ楽しみとも言えます。

ちなみに、観光地などに行くにしても、やはり車があるほうが圧倒的に便利です。私は、車を買うほどは乗らないので、タイムズのカーシェアサービスを使っています。

福岡市の図書館の蔵書が貧弱

これは福岡市に是非改善してもらいたいと考えているところなのですが、福岡市の図書館の蔵書は、東京(23区)、大阪(大阪市)と比較し、かなり貧弱です。
私は、本を購入する前に図書館でまず借りて、一度ざっと読み、再度読みたいと思った本だけ買うというルールにしています。
ところが、福岡市に来てから、それができずに困っています。
図書館に欲しい本がほぼないのです。最寄りの図書館にないというのならばわかりますが、市内全域の図書館にないのです。
なので、福岡では本を買う頻度が高くなってきています。

福岡市はパスタ屋が弱い?

これはかなり偏った意見になると思います。
市内で行列を作っている某パスタ屋に行って見たところ、そんなに美味しくなかったのです。美味しくないというのは言い過ぎかもしれません。
行列ができるほどは美味しくないのでは?というのが正直なところです。
食生活はかなり充実している福岡といえど、全方位的に美味しい店ばかりということではなさそうです。

おわりに

最後のほうは私のどうでもよいレベルのグチになってしまいましたが、、、

福岡は最高です。

もし、あなたが、地方移住を考えているのであれば、福岡市は最右翼です。

いますぐ福岡を目指しましょう。移住先が決まります。

あるいは、あなたが、地方移住を考えていないのであれば、

とりあえず福岡を目指しましょう。気が付けば移住しているかもしれません。

そして福岡の皆様、私のような流れ者を受け入れていただきありがとうございます。

そう、私は転勤族なので、いつか福岡とお別れする日がくることを考えると、ちょっと寂しいです。

転勤族のメリット・デメリット 10年で5回転居した男、ついに福岡を発見

最後に、緊急事態宣言が発令され、世の中がどんより暗い気分になっていた時分、博多駅のスクリーンに映し出されていた感動的な映像で締めくくりたいと思います。

九州の温かいつながりが見えてきました。

 

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