はじめに
一級建築士製図試験の受験生のみなさん、試験会場の下見を予定していますでしょうか。
もし予定されていなければ、今のうちに1度行っておくことをオススメします。
試験当日の行動をシミュレーションしたり、行く道筋に存在するワナを見抜くためです。
曜日、時間帯を合わせて、製図板を持参(作図はしないですが、当日のシミュレーションのため)して下見に行くという強者もいるらしいです。
下見で確認しておくポイントは下記です。
- もし道中でトイレに行きたくなったら、どこで行くか
→いざという時に焦らなくて済みます。 - 交通手段の込み具合
→あまり混むようだと体力消耗するかもしれないので、手段の変更を考えていいかもしれません。
また、試験当日近隣で大型イベントをやってないかなどもチェックしておくとよいと思います。 - 試験会場に早く着いたとしたら、近隣のカフェ等も含めて、勉強する場所があるか
→何時間前に家を出るかの判断材料になります。試験会場付近に良い勉強場所があれば、早くいってそこで勉強するというのも手だと思います。 - 試験会場に到達するだけで疲労しないか
→疲労するようであれば、手段の変更や前泊なども考えるべきです。 - 試験会場の雰囲気はどうか
→事前に知っておくことで気持ちも落ち着くと思います。
もちろん、現地に行かなくても、ある程度把握できることもあるので、受験生の状況次第です。
たとえば、受験会場がかなり遠く、往復していたら、ほぼ1日使ってしまうという場合は、時間がもったいないので下見にはいかないという選択肢もあると思います。
ただ、実際に行くことでしか分からないことがあるのも事実です。
一度行っておくと、気持ちにゆとりができます。
また、試験当日のシミュレーション(持ち物等)は出来ていますでしょうか。
もしまだであれば事前に一度考えてみましょう。
この記事では、下記について私の経験をもとに解説します。
- 試験会場についての情報
- 試験日直前でバタバタしないための事前準備
ちなみに私は、受験回数多めのR1台風延期組の合格者です。
受験歴については下記記事に記載しています。
また、台風延期についての悲惨な出来事については、下記記事にまとめています。
ご興味のある方はご覧下さい。
試験会場について
試験場の種類の種類
試験会場の種類は、下記の3パターンだと想定されます。(私の豊富な経験上)
- 大学の講義室パターン
- 小さい机二つ連結パターン
- 長机
どのタイプになるかは、基本的に当日会場入りするまでわかりません。
とりあえず養生テープと枕は用意しておきましょう。
養生テープは、製図板を机に固定するのに使用します。
ホームセンタなどで買うができますが、近場でないのであれば、ネット通販等で買っておきましょう。
台風などが来たら、防災グッズとして品薄になるので、早めの購入がおススメです。
枕は、予備校の教務に言って、事前にもらうのが良いと思います。
①の大学の講義室の場合にかなりの確率で必須アイテムなのです。大学の講義室は、往々にして机の奥行があまりないため、製図板のツメが立たないという事態が発生します。
もし枕を持っていなければ製図板に傾斜をつけるのを諦めるしかありません。
でも大抵の場合、受験生は、傾斜をつけて作図する練習をしているので、違和感を感じることでしょう。場合によっては、実力を出し切れないかもしれません。。。
枕があれば、そういった場合でも製図板に無理やり傾斜をつけることができます。直前期は、作図練習もツメを使うのではなく、枕を使って傾斜をつけて練習しておくと万全です。
なお、製図板用の枕は、当日、試験会場の道中で、資格学校の人たちが配ったりもしていますが、当日の作業は極力コンパクトにしたいので、当日もらうのはあまりオススメしません。
また、試験会場によっては、モノを置くスペースもかなり限られている場合もあるようです。そういう場合は、ポケット付きのエプロンを用意しておくというのも手もあるようです。
以前予備校の講師がエプロン受験について紹介してくれましたので、従順な受験生であった私は、気が付いたら、アマゾンで安いエプロンを買っていました。
もっとも、結局、試験会場で使うことはなかったので、
今となっては、このエプロン、安い割にはいいよね~くらいの感想しかないのですが。。。
大体、複数会場用意しているのは東京などの大都市部と思われるので、既受験生から、会場の様子についての情報を入手しましょう。
もしかすると、この会場はエプロンが必要みたいな情報が手に入るかもしれません…
試験場の振り分けルール
基本的には、受験回数に応じて振り分けられているようデス。
1回目、2回目、3回目(角番)
これは、受験番号が、その番号ごとに振られているので当然ですね。
受験会場が、大部屋の場合は、この通りではありませんが、番号の振り方を考えると、周りにいる受験生は、だいたい同じような属性の受験生だと思われます。
このあたりは、2020年度以降は新受験制度に変わったので、若干異なってくるかもしれません。
受験の準備をしよう
万一に備える
製図道具にスペアを
製図板は、壊れるかも知れません。
修理に2週間くらいかかったりするかも知れません。一度修理に出したことがありますが、実際2週間くらいかかりました。
そういった場合に備えて、製図板を貸してもらえる人を探す等しておいたほうがいいでしょう。
スペアの製図板に当てがなければ、合格したら売るという前提で、もう一台製図板を持っておくというのも悪くない選択です。
ちなみに、試験会場に行く道中で壊れてしまうということもゼロではないです。
また、試験前日に、製図板を分解してクリーニングしていたら、元に戻らなくなったという話を聞いたりもします。
そういう場合は、試験会場に予備校のスタッフがいるので、その人たちに相談すると貸してもらえます。
大手予備校の場合は、万一に備えてそういう準備をしてくれているようです。
それと、製図板の他にも予備が必要なケースがあります。
試験中にモノがなくなるということも想定されなくもないのです。
私の場合、一度だけ試験監督のミスでシャーペンを1本なくしたことがあります。
私が落としたのを試験監督が勝手に後ろの机の人が落としたのだと推測して、後ろの机にそっと置いたのです。
そして、後ろの机の人も気づかなかったようで、試験終わってから、シャーペンを渡されました。
もちろん、スペアのシャーペンがあったので、何とかなりましたが、稀にこういう事態も起こりうるということです。
体調
試験前に体調が悪くなるということも一応想定しておいたほうがよいでしょう。
常備薬や持病がある場合は、ストックがちゃんとあるか確認しておきましょう。
当日のシミュレーション
持ち込みの食料は何にするか
昼飯
私は、基本的にゼリー状のおやつを昼飯代わりに摂取するようにしていました。
理由は手早く摂取できるからです。
糖分
チョコレートや、飴など、適度に糖分を摂取できるものを用意しておきましょう。
↑こういうブドウ糖に特化した商品もオススメです。
水分
のどが渇いてどうしようもない状況以外は、基本的には摂らないです。万一の場合に備えて用意しておきましょう。
持ち物はどうするのか
当日の直前見直し用に持っていく教材はどれにするのかなどです。
ツールについては、直前期になるともう使う道具が固まってきている人が多いと思いますが、まだ迷いが生じている方は、下記の記事も参考にしてみてください。
持ち物のレイアウトはどうするか
基本的には、いつもと同じレイアウトが一番だとおもいますが、会場によっては、そうはいかない場合もあります。
右に置くスペースが多い場合、左に者を置くスペースが多い場合くらいは想定しておいたほうがいいと思います。
大体長机にチドリで席が配置される場合が多いと思うので、否応なし左右どちらかに空きスペースができます。
家を出るのは何時か
下見をもとに無理のないスケジュールを立てましょう。
試験中トイレにいくのか
試験中に一度行くことを基本的にはオススメしています。我慢できる、できないの問題ではなく、区切りをつけるためです。
試験×トイレの問題については、下記の記事で解説していますのでご参考に。
心構え
大学受験の世界ですが、進学校のトップ層の受験生は、朝起きて歯磨きをするのと同じくらい当然のように当然のように東大を受験し、当然のように合格するという話を聞いたことがあります。
また、模試は本番のように、本番は模試のように。という心がまえに関する言葉もあります。
後者は、純粋に考えると意味わからない言葉ですが、本番と模試は油と水で永遠に同化することはないという前提に立つと、分からなくもない言葉です。
適度な緊張は、良い結果につながるようですが、『いつも通りにやる!』が一番だと思います。
最後に
2020年度に限っては、前日に試験会場近くのホテルにgotoするのも悪くない選択肢と思います。
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