合格発表後の不合格者の心得
先日(2020/12/25)、R2年の一級建築士製図試験の合格発表がありました。
合格された方はおめでとうございます。
今年度の合格率が34.4%ということもあり、やはりそれなりに不合格となっている人もいらっしゃると思います。
ちなみに合格率は、私の予想通り30%台前半でした。
最近の受験生は、受験勉強の情報収集にSNSを活用している場合も多いので、
合格発表の後、SNSでつながりがあったり、横目で見ていた人達の合否もチェックしているかもしれません。
私の経験上、SNSでバンバン図面とかを上げまくっているような人たちは、世間一般の合格率より高いです。
成果を可視化して、人の目にもさらすことで、モチベーションをうまく保って「量」をこなしているので、当たり前と言えば当たり前です。
それでいてさらに、合格しました~!とSNSでUPするほうが、不合格のお知らせをする人より、感覚的には多そうです。
なので、不合格だった方は、このことを踏まえ、一度冷静になりましょう。
なんで私だけが。。。。と卑下することはないのです。
不合格経験が豊富な私の経験からすると、3回以上不合格になると、不思議と落ちても何も思わなくなります。
1回~2回目の落ちた時は、あの苦行のような受験勉強の日々を来年もやらないといけないのか、、、、
と考えると暗澹たる思いでしたが。なぜか一定以上不合格を重ねると、そういった現実を受け入れてしまいがちなのです。
コンフォートゾーンが間違った方向にズレてしまうのでしょうか。。恐ろしいものです。
なので、多浪の方は、こういった心理変化も考慮に入れて、臥薪嘗胆の思いで、剣山でも体に刺しながらまた、ゆるりと頑張っていきましょう。
実際には、剣山を刺す必要はないですが(半分冗談ですが)、心の中に剣山をしまっておきましょう。
『真鍮(心中)剣山あらずんば死を』
さて、前置きが長くなりましたが、不合格者だった人にすぐやっていただきたいことを2つお伝えします。
次回受験に向けての勉強の仕方を決める
予備校に通うのか、独学にするのか、学科から勉強の場合は、学科の勉強、製図の勉強をそれぞれどうするのか。。。
決めるのは早ければ早いほうがいいです。
予備校によっては、試験を受験する前に、次年度のコースを申し込むと割引になるという制度(合格の場合は返金)があり、この制度を活用する場合は、もう勉強の方法も大体決まっていると思いますが、問題は、それ以外の場合です。
たとえば、今年通った予備校がイマイチで変えたい、短期コース、長期コースどれにするかなどの場合です。
予備校をかえたい場合
まず、予備校を変える場合は、なるべく早く候補となる予備校にコンタクトを取って、講座料金や申し込み条件などを詳細に確認しましょう。
これは私の経験談ですが、私がS→Nに乗り換えた際はこんな感じでした。
割引制度(申し込み時期+α)
申し込み時期が早いほど、正規料金からの割引が大きいことが多いです。急ぎましょう!
例えば1/上旬までなら、正規料金マイナス10万円 1/下旬までなら、マイナス5万円 みたいな感じです。(正確な料金や時期は忘れたので、適当です)
この他に、携帯の乗り換えキャンペーンよろしく元S割のような割引があり、こちらも適用してもらってNに入学しました。
この際に、Sの学生証の提示が求められたので、仮に予備校に恨みがあったとしてもぶん投げないほうがベターです。
同じ予備校に通う場合は、元受講生割的なものもあることが多いですね。
コースを迷っている場合
過年度生は、黙って長期コースにしましょう。以上。
私は、短期コースに通ったこともありますが、合格率を考えると長期コースのほうが良いと思います。
理由は下記です。
- 短期コースよりベテラン講師に教われる可能性が高い
- 短期コースのカリキュラムの最初のほう(線引く練習とか、エスキスの手順とか)は、かなり時間の無駄
- 周りの受講生のレベルが長期コースのほうが高い(全体的なはなしです。特に講義の前半部分においては。。)
製図の独学を考えている場合
大手予備校の教材さえ手に入れば、独学も不可能ではないと思っています。
そういった教材が手に入るだけのコネクションを築くことができるのであれば、挑戦してみてもいいかもしれません。
私は完全独学はやったことがありませんが、市販の教材だとこちらは、かなりよいと思います。
以前大手予備校に通っていてある程度やり方が固まっている方は、そのやり方をベースにこういう市販教材のエッセンスを取り入れるというのがいいのではないかと思います。
角落ちの場合
角落ちの場合は、学科の勉強をしなければなりません。
以前、学科合格した際にどうやって勉強したかによりますが、おそらく大抵の場合は、学科合格時のテキストなどが手元にあるでしょう。
角落ちからの復帰を果たした私の経験からすると、腐っても一度学科にパスしているので、学科受験は、独学で充分だと思います。
ただ、教材は出来れば、最新のものを入手したいところです。
それに加えて、模試も何回かは受験し、弱点・順位把握は行ったほうが良いです。
私は、カド落ちした際、完全独学を決め込んでいましたが、某予備校の営業担当が、「頼むから、うちの教材を使ってくれ、そして模試も受けてくれ、お安くしておくので。。。」と
教材と模試を破格値で提供してくれたので、学科の勉強は、ほとんどお金を使わずに済みました。
まぁ、一回受かってるし、学科はそんな番狂わせみたいなのもそんなないので、受かりそうな私に恩を売っておきたかったのでしょう。。。
なので、カド落ちの人は、仲のよい営業担当がいれば、一度掛け合ってみてもいいかもしれません。
正面きってそういう話をすると
「は?」
と言われること請け合いですが、場合によっては何かしらの援助が受けられるかもしれません。
いや~私も城崎温泉に行きたいものです。
弱点や道具を見直す
はやく動いたほうがいいのは確かですが、本番までは十分時間があります。
この際、見直せるところは見直しましょう。
『何故落ちたのか。。』という点の分析には、自己分析に加え、日建学院の『1級建築士合否ランク別答案集』は有益な情報源になると思います。
総合資格だと無いサービスだと思うのですが、実はこの『ランク別答案集』というのは、受講生でなくとももらえます。
資料請求的な感じで、下記から申し込むと誰でももらえるのです。多少営業されるかもしれませんが。。。もらえるものはもらっときましょう。
https://www.ksknet.co.jp/nikken/campaign/architect.aspx
私は、毎年もらっていました(笑
(注)私は日建学院の回し者ではありません。(多少アレを回してほしいくらいではありますが。。)
道具もこの際見直しましょう。まぁ取り組みの最初のころはなかなかモチベーションも上がらないので、道具をそろえることでモチベーションがじんわり湧いてくることもあります。
私のおススメの道具は、過去にこの記事にまとめているので、ご参考までに。
おわりに
なにやら、受験生界隈で仕事中に(ズルをして)勉強をしている人がいると、
そしてズルすることで周りの人間に迷惑かけまくっていると、
私の知り合いの知り合いの井戸端会議仲間の会社の友人から聞きつけました。
遠すぎて全然知らない人ではあるけれども、そもそものマインドに問題があると思います。
そういう考え方では、多分一生受からんやろうし、個人的にも受かってほしくないと思っています。
まぁ建築士の受験界隈に限らず、卑怯な人ってどこにでもいますけど、
総じて、こういう感じですね。
「はぁ?」