はじめに
私は、今0歳6ヶ月の娘を持つ新米父親です。
0歳から何を、、と思われるかもしれませんが、子供の知育に精を出しています。
なぜならば、、、
自分の大学受験の体験や、社会人になってからの経験を踏まえると、やはり教育は親から子供に与えることができる最大のプレゼントだと思うからです。
必ずしも勉強がバリバリできるエリートキッズを育てたいということではありません。
子供自身が何かやりたいことを見つけたとしたら、そちらに力を注いで欲しいと思っています。
ある程度の学力があれば、もう、枠組みに沿った既定路線からは大きく飛び出して、やりたいことに命を燃やしてほしいと考えています。
そのために、特に脳の70%くらいが完成するという、3歳位までに、色々な体験をさせ、様々可能性を広げるのとともに、ある程度地頭のよい子になるように導くのは非常に重要なことだと思うのです。
以下は、私の経験から早期教育、初等教育について思うことをつらつらと書いてみます。
大学受験編
私は幼少期から高三まで特段学習塾のようなものには通っておらず、ほぼ独学で大学受験に挑みました。
高三になって予備校の自習室使いたさに東進のビデオ学習の講座を受講したりはしていましたが、基本的に、塾に頼って勉強をしたと言う記憶はないのです。
その結果、現役受験時は失敗し、寮付きの大手予備校で一年お世話になることになってしまいました。
田舎で自由に放牧された高校生は、担任にそそのかされ、自分も完全にその気になり、難関大を受験しました。
結果、井の中の蛙は、すべからくしてBOMBしたのです。
浪人して、大学受験の大手予備校の講義を受ける中で、下記のことに気づきました。
・可能であれば、やはり指導者がいた方が圧倒的にいい。
独学って結局周り道になりがちだと痛感しました。
・浪人生とはいえど、中にはすこぶる優秀な人もいる
大抵は、中学受験のようなお受験のシステムに乗っかってきた優等生で、たまたま受験に失敗してしまった人たち
・あんまり成績よくないけど、なぜか自信のある受験生も結構いる(なんなんだ、こいつらは?と思いましたけど。。)
彼らは、大体中学受験や高校受験を頑張っていて、たとえ成績がよくなくても、やればできると確信しているような類の人種です
・浪人して初めて勉強しましたという人もちらほらいる
そういう人種は、そもそも勉強の仕方自体がわかっていないことが多いのです。
そういった場合明暗を分けるのは、学力よりも、人としての基礎スキルと根性のような気がします。
勉強の仕方から、内容まで、わからないところを、質問して徹底的に実践する。教えてもらえる人(先生や、受験生)と関係性を作るのも重要なスキルです。
そういうことが、勉強じゃなくても、何かしらの活動を通じて身についている人は、大体うまくいっていた気がします。
一方で、勉強の仕方が分からず、勉強はやるものの、うまくいかず、沼にハマってしまう人がいるのも事実です。
もちろん現役時代も受験勉強を頑張っていたわけですが、浪人して、どことなく、今までの頑張りでよかったのだろうか。。。
もっと今までできたことがあるし、やるべきことがあったのかもしれない。
そんな思いが少し芽生えたのでした。
大学生活編
大学に入学してまず感じたのが、周りの学生や教授の言語能力の高さです。
私は、件の辛酸を舐めまわした浪人生活を経て、一応、旧帝大の理系学部に入りました。
理系科目が得意な人が多いであろうことは、十分想定していたのですが、思いの外、国語力・言語能力が高い人が多いのです。
教授は勿論のこと、学生も。
学生については、入学した時点から、社会に出ても通用する素地をすでに備えている人が多いように感じました。
シンプルにすごいなと感じたのは、下記のようなスキルを持っている人が多かったことです。
・自分の考えを人前で堂々と的確に発表することができる
・人の意見を理解し、それを踏まえて、生産的な議論を交わすことができる
これは、大学教育で培われたと言うより、大学以前の教育で培われた部分が大きいのだと思います。
なぜなら、理系の大学入試では、ほとんどこういう能力は試されないからです。
むしろ、受験科目のいわゆる国語・現代文というのは、理系受験生は、嫌いな人が多いようにすら思えます。
次に教授の例です。
大学の指導教官は、東京の超難関私立中の御三家の一つである、麻布中の出身でした。
飲み会の時に聞いた話では、麻布では、中学を終えるくらいのタイミングで、卒論(のようなもの)を書く課題があるようでした。きっと内容的には、その辺のボンクラ大学生が書く卒論より幾分かしっかりしたものなのではないかと推測しています。
その指導教官は、元々の頭の良さと、そういった英才教育を経て、当然のように言語能力がかなり高かったです。
そんな指導教官を排出した麻布とは、どういう学校なのか、気になったので、この本を読んでみました。
我が子が男の子で、首都圏に住むということが、確定していれば(転勤族なもので)、ぜひこういう学校に子供を入れたいと思うような学校でした。
ちなみに私の研究室の指導教官は、麻布高校卒業後、現役で東大理I合格、そのあとも研究者として、トップを走り続けている絵に描いたようなエリートでした。
私が研究室でお世話になっていた時は、だいたい一年の1/3くらいは、海外にいました。学会発表であったり、海外の大学の研究室との交流であったり、企業案件だったり、まさに色々です。
大学入試なんていうのは、本当に一部の能力を試しているのに過ぎないのです。
社会にでて食える大人になるためには、やはり、ペーパーテストでは測れない能力についても小さいうちから鍛えないといけないと、いざ自分の子育てをするようになって思うのです。
就活編
社会人になるまで、日本で学歴が問われることがあれば、重要なのは、最終学歴。
そう信じていました。
学歴ロンダリングという言葉もあるように、最終的に、どこの中・高を出たと言うより、最終学歴なわけです。
そもそも学歴社会と言う考え方自体があまり時代に即してないとは思いますが、まだある程度はその考え方は残っているし、就活や昇進などで一定の考慮がなされていることは間違いないです。
このような最終学歴が重要だ、という考えから、以前は、大学より前の学歴を得るために、教育にお金を注ぎ込むなんて愚の骨頂なんて思っていました。
確かに、最終学歴が重要というのはあながち間違っていないと思います。
でも、地頭というのは、それより以前に大体決まっているような気もします。
もし、私が、企業の採用担当だったら、難関中、難関高をでている人はちょっと注目してしまいますけどね〜。大学名よりむしろそっちが気になります笑
私の就職活動を通じても、大学より前の学歴を聞かれたことは、1度しかありません。
JR東海のリクルーターと接触した時、どこ高校出身か?と一度聞かれたことがあるくらいです。
JR東海は、私がエントリーした当時は、無茶苦茶絞りに絞った採用をしていたので、そこまで聞いておきたかったのでしょう。。。。リーマンショックの直後で、新卒の内定率なんかも一時的にかなり最悪の時期だったということもあったのかもしれません。
社会生活編
社会にでて思うことは、やはり、難関大をでている人は、しっかりしている人の割合が高いということです。
あくまでもその確率が高いと感じるだけで、勿論そうでない人もいます。
ところが、一方で、全然知名度の低い大学を出ている人でも、「お?この人できる!」と思う瞬間は結構あるのです。
そういう人は、結構な割合で、大学受験こそ頑張らなかったが、中学なり、高校なり、それ以前の勉強を頑張ってきた人たちである可能性が高いです。
それと、普通に大学に行くことが最良の選択だと考えていましたが、理系に関しては、高専という選択肢もありなんじゃないかと思ったりもします。自分の会社にいる高専出の人たちは、優秀な人が多いと感じます。
あくまで私が接してきた人たちの話なので、一概には言えませんが。
その他
何せ、私の好きな作家の中島らものような異能の天才も、初等教育の影響は多分にあるのですから。。。
やはり、教育ママにバシバシしばかれるのも悪くないかもしれません。
彼は、幼少期から本が大好きだったようで、言葉の節々にセンスが輝いています。
中島らもの母親は相当に教育熱心だったそうです。
まぁ、ある程度親が力を入れないと子供がいくら優秀でも灘に上位入学するのは難しいんじゃないかなと想像はしますが。
詳細は、こちらの書籍で詳細な経歴が書かれています。
中島らも
躁鬱の天才小説家
関西の超難関・灘中学に8位で入学し、灘高校を番外地で卒業
著書の中で、中学3年の時に、ある数学教師が、放ったある言葉が原因で、勉強を一切しなくなる。。
その後は、いわゆるドラッグに手を出したり、印刷屋で働いたり、コピーライターをしたり、作家をしたり(本業)、劇団を主宰したり、酒やらドラッグやらの影響でまともに文章を書けくなった晩年には、嫁に口述筆記で小説を書いてもらうという感じになります。
その後、最終的には、酔っ払って、階段から転んで死んでしまうのです。
私は、大阪に住んでいた時、このアウトローな尖ったおじさんの足跡を辿ったりしていました。なにせ、活動していたエリアがほぼ一緒だったので、興味が出るのも必然でした。
私自身は中学受験は未経験なので、中学受験について、どうこう言える立場ではないですが、できることなら自分も中学受験してみたかったです。
私が住んでいた田舎には、わざわざ目指すような中学、高校がなかったので、受験するなら県外?みたいな感じは否めませんでした。
実際にそうする人も少数ながらいましたが、私の場合は、経済的にNGだったので、普通にその辺の中高に通っていたわけです。
最近読んでいるこの中学受験に関するこの漫画、面白いです。
中学受験する親御さんたちのバイブル化している模様。昨年ドラマ化の話が合ったのですが、コロナの影響で延期になって、そのままお蔵入りか?
と、思っていたら、公式HPによると、2021年10月からドラマ放送するようでした。これは必見ですね、間違いなく。
ま、中学受験は、もっと先なんですが、
私は、今、0歳児の子育て、知育に傾倒しています。
早期、初等教育の可能性を信じています。今のところ、、、