ミレニアル世代の価値観と病 FIREとお金が使えない症候群

はじめに

ひょんなことからお金が手に入ると、人はその使い方に困惑してしまうものです。

宝くじ

例えば、宝くじが当たった人の末路は、ハッピーエンドでないことが多いようです。

【結論】 宝くじで1億円当たった人の末路は?
一家離散、貧困化、人生の目的喪失……ろくなことにはならない

日経デュアル 宝くじで一億円当たった人の末路 https://dual.nikkei.com/article/108/57/?P=3

※上記記事では、当たったお金を使う準備をしておけば大丈夫ですとの注釈はありますので、補足しておきます。

私の場合、一山当ててちょっと財布が潤っていた時期もありますが、具体的にどう使おうかイメトレが不十分だったため、結果、瞬く間にお金を溶かしてしまったという苦い過去があります。お金があるのに使えない、何に使えばいいかわからない、という不思議な状態を回避するためにも、お金を上手に使うトレーニングは必須です。

ミレニアル世代のお金に関する価値観と病

最近、ミレニアム世代(2000年代に成人・社会人になった世代)にウケている”FIREという価値観”と、おちいりやすい”お金が使えない症候群”という病”について紹介します。

FIREという価値観

FIREとは
FIREとは、(Financial Independence, Retire Early)の略で、経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイルをのことです。FIREを達成するための方法は、収入増や支出減を模索しながら、意図的に貯蓄率を最大化することである。

FIREを実現した人々

①厚切りジェイソン

 

厚切りジェイソン

東証マネ部!のHPに厚切りジェイソンのインタビュー記事がありました。ドケチではありますが、収入の9割を投資に回すという仙人のような生活をしているそうです。もともと収入額が多いから可能なのだとは思いますが。

東証マネ部! https://money-bu-jpx.com/news/article024404/

 厚切りジェイソンのドケチ生活例

  • 自販機では飲み物を買わない
  • 2km先の業務スーパーまで行って1円でも安い物を買い物をする
  • 服は買わない。すべてもらいもの
  • カフェは行かない。コーヒーは自分で淹れる

②三菱商事のサラリーマン

FIREを実現した三菱サラリーマンとして、たびたび日経新聞に掲載されています。最近だと、( 2020/05/04)…  昨日!彼も収入のほとんどを投資に回して、30歳で7,000万円の金融資産を築き、FIREを実現しました。もともと高給取りだったのかもしれませんが、運用、節約など参考になる部分は大いにあります。

日経電子版 掲載記事 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58529410X20C20A4000000/

下記が、三菱サラリーマン氏が推奨しており、かつ、実践している節約です。収入が人並以上あって、これだけ倹約していて、かつ、運用も上手くいけば、そりゃー貯まりますね。入社する前から、早期リタイアを決意していたといいますから、相当な確信犯です。

三菱サラリーマンのおすすめ節約 ※氏は、支出の最適化という考えを提唱しています

  1. ペットボトル飲料を買わず、水筒持参
  2. たばこを買うなら、たばこ株を買え
  3. 飲み物は白湯でOK
  4. 彼女や彼氏とのデートは、公園で手作り弁当ピクニック
  5. 書籍は図書館利用(新刊は予約)
  6. 会社の飲み会は必要最低限
  7. 株主優待を徹底活用すべし
  8. 散髪はセルフカットか、1000円カット
  9. 携帯は格安SIM
  10. 水泳やジム等のフィットネスは公共施設を活用
  11. コンビニで買い物は避ける
  12. 買い物カートは使わない
  13. 可能な限り現金ではなくクレジットカード払い
  14. 保険には入らない

三菱サラリーマン ブログ https://freetonsha.com/

例として挙げた彼らの共通点は、

  • お金を使わない生活を全く苦にしていない
  • 投資に関する知識が豊富
  • 30代前半でFIRE達成
  • リタイア後も楽しそう(二人とも別に隠居生活という訳ではありません)

早期リタイアは、今までは、一部の超富裕層に限られたものと一般的に認識されていました。このFIREという価値観は、工夫すれば、平凡な生活を送る会社員でも遅かれ早かれ実現できるものです。終身雇用制度が崩壊しつつある今、新しい選択肢の一つとして、今後広まっていきそうです。FIREについては、いくつか書籍が出ています。ご興味のある方はご一読を。


お金が使えない症候群

お金が使えない症候群?なんだそれは?と思われた方もいらっしゃると思いますが、実際これにおちいっている人結構いると思います。節約家は度が過ぎるとこの病に罹りがちです。この病の症状は、お金を使うことに罪の意識を感じてなかなか自分のために支出ができなくなってしまう状況のようです。趣味もないし、仕事もつまらないし、唯一うれしいのは、何かものを安く買えた時!そういった人は、まず感染を疑ったほうがよさそうです。これは、ミレニアル世代に限った話ではないですが、30代にに見られがちな症状です。

自分の好きなことは何か、何のためにお金をお金をため、何のために使うのか

一度紙に書きだして洗い出してみましょう。

ノート

 

余談

昔、テレビで見たことがありますが、かつてJCOM株で大儲けした投資家BNF氏も数百億円の資産を持ちながら、まったくお金を使わないそうです。昼ご飯は、カップ麺だとか。彼も、もしかすると、お金が使えない症候群なのかもしれません。(違ったらすみません)

目指すはお金が使える節約家

「貯金なんかして、いつ使うの?」と『さとり世代』をさとす『おじさん』の光景を見たことがあるかもしれません。確かに、お金を貯めて、いわゆる”ゆとりのある老後”を送るのと、”今好きなことにお金を使う”のであれば、使えることの幅が広い・活動量の多い若いうちにお金を使うという選択にも一理あります。価値観は人それぞれなのです。

 

プランニング

 

自分(家族含む)が必要と思うことに、必要なタイミングで、必要なだけお金を使うことができる

これは、万人に共通するお金に関する最大の目標だと思います。

これを実現するためには、自分の価値観にあったファイナンシャルプランを立てて、それに応じてうまく節約しながら生きていくのがオススメです。ひたすらお金を貯めるというのが、本人の価値観であり、そういったファイナンシャルプランを立てているのであれば、もはや他人が口をはさむことではないのです。

ただ、何も考えずただ貯めているだけであれば、一度見直したほうがいいでしょう。

自分たちだけで使いきれないお金であれば、困っている人を助けるために寄付しましょう。子供に相続するのは、あまりオススメできません。成功するまでが一番楽しいというのが、島田紳助的な思想であるので。

 

もちろん私がとやかく言うことではありませんが…

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