はじめに
このところ、サブスクのサービスを使いすぎて、消化不良に陥っていたので、見直しを行うことにしました。今回手を付けたのは、dマガジンです。
dマガジンとのお付き合いは長く、もうかれこれ10年近く、名残惜しいですが、解約を決意した理由は下記です。
- 最近他のタスクが逼迫していて、あまりdマガジンを読めていなかった
- dマガジンで時々読んでいた雑誌がkindle unlimitedでも読むことができる
①について
dマガジンをフル活用できていない自分に気づきました。これだけたくさんの雑誌が読めるのに、あまり雑誌を読む時間を取ることができず、金額は小さいですが、もったいないと感じるようになりました。私は、貧乏性なので、どうせ使うなら、フル活用したいと思ってしまうクチです。
●●放題ということサービスがたくさんありますが、その利益を享受できるのは、一部のそのサービスにコミットできる人だけです。例えば、●●通い放題というサービスは、ルール上は、月100回でも、200回でも通えるけれど、実際にそんな人はなかなかいません。実際は、5回くらいしか通わない人がほとんどで、相当通っても、10回くらいが限度。サービス設計上は、その10回くらいがギリギリ損益分岐点といったところでしょうか。そういった類のサービスを3回通うサービス料相当の月額費用で提供して、お得感を演出しているサービスというのが、ざっくりいうと大抵のサブスクモデルというイメージです。
②について
のちほど説明しますが、kindle unlimitedも結構雑誌のラインナップが強化されてきています。つまり、dマガジンと、kindle unlimitedとの重複コンテンツが多くなってきているのです。
dマガジンについて
dマガジンは、450誌以上の雑誌を月額400円(税別)で読むことができるサービスです。この手の雑誌のサブスクリプションサービスは、ビューンが老舗ですが、気が付けば、色々なサービスが乱立しています。
私は、ビューンから始めて、dマガジンができてからは、ずっとdマガジンユーザーでした。
雑誌を丸ごとダウンロードして、オフラインで見る機能や、複数端末で共用できる機能が個人的には気に入っていました。正直、値段が安いので、そのまま継続してもいいくらいでしたが、心を鬼にして解約しました。
最近、一部の美容室では、カット中雑誌ではなく、dマガジンが読めるタブレットを客に渡しているようです。紙の雑誌を定期購読するより、美容室側もコストメリットがありそうですね。客も読みたい放題なので、WIN-WINの関係です。
dマガジンで読んでいた雑誌たち
私がdマガジンの契約をしていた際に読んでいた雑誌たちです。(チラ見も含む)
こう見ると、結構読んでいたというよりかは、読まされていた雑誌が多いことに気づく。
なぜなら、その多くは、読まなくても我慢できるから。
しかし思った以上にkindle unlimitedとの重複コンテンツが多かった。dマガジンは雑誌がすべてなのに対して、kindle unlimitedにおいては、雑誌はおまけのようなもの。kindle unlimitedのメインは普通の書籍である。
余談ですが、あの社会派ブロガーちきりん氏も少し前にdマガジンから、kindle unlimitedに切り替えたようです。
ジャンル | 雑誌名 | kindle unlimitedで読める | コメント |
旅行・お出かけ | ●●ウォーカー | ○ | |
crea traveller | × | 読まなくても我慢できる | |
散歩の達人 | × | 読まなくても我慢できる | |
旅の手帖 | × | 読まなくても我慢できる | |
おとなの週末 | ○ | ||
ガジェット | DIME | ○ | |
MAC FAN | ○ | ||
Begin | ○ | ||
週刊アスキー | × | 読まなくても我慢できる | |
GetNavi | ○ | ||
モノ・マガジン | × | 読まなくても我慢できる | |
デジモノステーション | ○ | ||
家電批判 | ○ | ||
日経トレンディ | × | 読まなくても我慢できる | |
goodspress | ○ | ||
monoqlo | ○ | ||
読み物 | 日経エンタテインメント | × | 読まなくても我慢できる |
Discover Japan | ○ | ||
ダ・ヴィンチ | ○ | ||
サイゾー | ○ | ||
Tarzan | ○ | ||
週刊現代 | ○ | ||
週刊SPA! | ○ | ||
GOETHE | × | 読まなくても我慢できる | |
週刊ダイヤモンド | × | 結構読みたいが、なくても我慢できる | |
週刊東洋経済 | × | 結構読みたいが、なくても我慢できる | |
president | × | 結構読みたいが、なくても我慢できる | |
AERA | ○ | ||
COURRIER | ○ | ||
ファッション | men’s club | ○ | |
OCEANS | × | 読まなくても我慢できる | |
popeye | ○ | ||
MEN’S EX | ○ | ||
マネー | 日経マネー | × | 結構読みたいが、なくても我慢。。。他で代用を検討 |
ダイヤモンド Zai | × | 結構読みたいが、なくても我慢。。。他で代用を検討 | |
主婦? | サンキュ! | × | 読まなくても我慢できる |
LDK | ○ |
kindle unlimitedの世界へ
kindle unlimitedの良いところは、雑誌だけではなく、書籍や、漫画などコンテンツが幅広いことです。
同時に10冊迄本をDLして、複数端末で読むことができます。
雑誌は、240誌以上とのことで、dマガジンと比較すると若干劣りますが、読みたいものがあるかどうかが重要なので、その点は我慢できます。
以下が、kindle unlimitedの詳細です。
• 書籍:「陽気なギャングが地球を回す」(伊坂幸太郎)、「『原因』と『結果』の法則」(ジェームズ・アレン)、「お金持ちの教科書」(加谷珪一)などのベストセラーを含む80,000冊以上の作品
• コミック:「orange」(高野 苺)、「信長のシェフ」(西村ミツル・梶川卓郎)、「きまぐれオレンジ☆ロード」(まつもと泉)、「関根くんの恋」(河内 遙)、「ブラック・ジャック」(手塚治虫)など、新旧の人気作品を含む30,000冊以上の漫画
• 雑誌:週刊ニューズウィーク日本版、クロワッサン、OPTION(オプション)などの人気週刊誌・月刊誌を含む240誌以上の最新号とバックナンバー。ファッション、車、スポーツ、家電情報誌などのさまざまなジャンルの人気雑誌
• 洋書:「Harry Potter(ハリー・ポッター)」シリーズ(J. K. Rowling)、「The Hunger Games(ハンガー・ゲーム)」シリーズ(Suzanne Collins)、「What If?(ホワット・イフ?)」(Randall Munroe)など、120万冊以上の洋書
• 短編:「犬に聞いてみろ」(池井戸 潤)、「天上の飲み物」(三浦しをん)、「ナベちゃんのヨメ」(辻村深月)など、Kindleストアだけで読めるKindle Singlesを含む100ページ以下の幅広い作品群
• Kindleアーカイブ:葛飾北斎の「富嶽百景」、広重の「名所江戸百景」など、国立国会図書館所蔵の作品10,000点以上
• Kindleで人気の各種機能:Whispersync、Popular Highlights、X-Ray、カスタマーレビューなど、お客様の間で人気のあるKindleの機能
• どこででも読める:iPhone、iPad、Androidタブレットとスマートフォン、PC、Mac版の無料Kindleアプリに加え、Kindle電子書籍リーダー・Fireタブレット全機種を利用して、自分のライブラリをいつも持ち歩くことができ、読んだところからいつでも読書を再開可能
ラインナップも定期的にある程度変わっているので、飽きることがありません。
そして、このサブスクに関しては、簡単にもとが取れます。理由は、↓のおまけの部分を読んでもらえれば納得してもらえると思います。
これほどのWIN-WINなモデルはないと思います。今すぐ購読すべきです。
ちなみに、PRIME会員であれば、PRIME READINGというサービスもありますが、やはりラインナップが全然違います。
なんと、Kindle unlimitedは和書12万冊・洋書120万冊に対し、一方のプライムリーディングは900冊です。
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おまけ
kindle unlimitedのビジネスモデル
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1608/06/news017.html
kindle unlimitedはあれだけ破格でサービスを提供していて、どういうからくりで成り立っているのか気になったので、ビジネスモデルを調べてみました。
なんと、上の計算式のようにアマゾンが、毎月設定する全体の予算(グローバル基金)を読まれたページ数に応じて売り手に毎月分配される仕組みのようなのです。
ブログのPVと似たような感じですね。ページ単位で売り上げが管理されているとは驚きです。
しかし、そんな仕組みであれば、普通に本を売ったほうが儲かりそうなので、本の売り手は、kindle unlimitedで本を読み放題開放せずに普通にkindle本として売り出したほうが良さそうな気もします。
それでも多くの本がkindle unlimitedで読み放題になっているのは、なぜでしょう。
やはりそこには、からくりがありました。
kindleを出版して本が売れると、本の代金の35%が売り手の取り分なのですが、このkindlle unlimitedで読み放題可能ということにすると、その取り分が70%になるのです。
このため、kindlle unlimitedに登録した本は、通常の売り上げで売価の70%の利益を得て、さらに、kindlle unlimitedの山分け分の報酬が得られるのです。これを考えると、kindlle unlimitedで読み放題にしたほうが得と判断している人もいるのでしょう。
これは、kindleの電子書籍の収益モデルが、1冊売れても、1万冊売れても原価は同じという原価が固定費のみとなっているから成り立っているのです。
つまり、売れれば売れるほど儲かるモデルであるkindleの儲かり過ぎた部分をkindle unlimitedというお得なサービスで、AMAZONが利用者に還元しているのです。
この理屈を理解すると、利用しないのはマジでもったいないということです。電子書籍が読書界にもたらした魔術とも言えます。
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