はじめに
うまい話には、裏があるものです。私は、最近ブログ界隈で、やけに儲けるためのノウハウが公開されてきていると感じています。え、ここまで無料で開示してもいいの？というくらいの情報が出ていて、逆に心配になります。今まで、ブログ中心でやってきたインフルエンサーがYoutubeに軸足を移してきて、多くの人の目に入るようになったので特にそう感じるのかもしれません。彼らは、ノウハウを開示し、わかりやすく伝えることでyoutubeの再生数、チャンネル登録数を爆発的に伸ばしてきていますが、もう今までのやり方は通用しなくなることを示唆しているようにも思えます。
この記事の内容は、こんな人におすすめです！
- 一発大きく当ててやろうと思っている人
- 人の言うことを鵜呑みにしてしまう人
ゴールドラッシュの歴史に学ぶ
1849年頃 砂金が採れるという噂が世界に広がり、一攫千金を夢見た人々がカリフォルニアに集結します。これが、いわゆるゴールドラッシュなのですが、このとき一番儲かったのは、実は金鉱を掘り当てた人ではありません。砂金堀りや、その家族にモノやサービスを提供する人々だったのです。なかでも有名なのは、作業用の丈夫なジーンズを提供したリーバイ・ストラウトです。皆さんもよくご存じのリーバイスの創業者です。
リーバイ・ストラウトは、金の採掘をする過程で、砂金堀りたちの履いているズボンがすぐに破けてしまうことに着目し、作業者向けの丈夫なジーンズを作って、売り出すのです。ジーンズの材料は、幌や帆の材料であった丈夫なキャンバス地で、これを、インド産の青の染料であるインディゴ・ブルーを使い、泥の汚れがいちばん目立たない濃紺に染色しました。また、当時、インディゴ・ブルーには防虫効果に加え、砂金堀たちにとって最大の恐怖だったガラガラヘビを追い払う効果があると信じられていたこともあり、このブルー・ジーンズは爆発的な人気を博したのです。ゴールドラッシュで一番儲かったのは、プレイヤー（砂金堀り）ではなく、砂金堀りにサービスを提供したサプライヤー（リーバイス）だったのです。
現代版ゴールドラッシュ
時代はめまぐるしく変動を続けていますが、５G時代になると動画ビジネスがくるのは確実だと思います。時代の流れにうまく乗ることで、先行者利益を享受することが可能です。
- Youtube（これからきそう）
最近私もよくyoutubeを見ていますが、最近の勢いはすさまじいと思います。コロナウィルスの影響で仕事が減ってきている芸能人や、闇営業でテレビメディアに出ずらい芸人がいる他、そういった理由がなくてもテレビからプレイヤー流入もすごいです。ビジネス系youtuberも最近盛り上がっていて、私もよくお世話になっています。何か新しいことを学ぼうと思った時、書籍から入るより、動画から入ったほうが、圧倒的に壁は低いと感じています。今まで、何か始めようと思って、書籍を買っても忙しさにかまけて、結局積読になってしまっている人も多いんじゃないかと思います。今後、そういった層が、youtubeを使って、新しい技術や知識を習得するために、youtubeをフル活用するようになると予想しています。
ゴールドラッシュに当てはめると、先行者は、youtubeに新規参入するプレイヤーに動画編集の仕方や、視聴数や、チャンネル登録数を増やすノウハウなどを提供する立ち位置（リーバイス）にあると思います。ノウハウを提供することで、自らもyoutubeでの地位（チャンネル登録数）が上がったり、自分の商材（情報商材、スクール、オンラインサロンなど）を売る機会を得ることができます。あわせて、先行者利益も享受できるおいしいことずくめです。一方で、これからyoutubeに参入するプレイヤーはどうでしょうか。立ち位置的には、砂金堀りになります。ただ、これからまだまだyoutube市場が伸び続ける見込みがあることを考えると、今ノウハウを急速に取得して、先行者の仲間入りできるくらいなのかなと思います。そして、自分の得意分野を見つけることで、リーバイス的な立ち位置にシフトすることができるはずです。まだまだ夢のある世界ですね。
- ブログ（やや凋落）
ブログ飯している人は、もう十年以上前からいて、ネットビジネスとしてのブログは、オワコン説が出たりもしています。なので、以前ほどうまみがあるビジネスではなくなってきています。ただ、私は、まだまだ大丈夫な領域だと思います。なぜなら、学びに特化した部分でも、導入は動画、その後は、テキスト（書籍や、WEB）みたいな形になり、テキスト文化は完全に衰退はしないと予想しているからです。
- その他いろいろ
最近だと、仮想通貨のブームはすごかったですね。皆さんの身近にも、利益を上げたひとや、大損こいた人もいるかもしれません。こういったブームが来たときにやはり一番儲かるのは、やはり先行者です。アンテナを立てて初動で動けると、最高です。ただ、こういう新しいものの周辺では、詐欺が横行したりしてどこおだかうさん臭い印象は否めません。怪しいものと怪しくないものを見分けることができる選定眼も必要になると思います。
今とるべき戦略
①これからくる分野で先行者（プレイヤー）となり、サプライヤーへシフトする
一番のおすすめは、先行者利益が得られそうな分野を見つけ、本気で取り組んで、ノウハウを蓄積することです。今、ノウハウを大放出しているインフルエンサーも、少し前までは、一定期間本気で取り組んで、勉強してきた人たちです。これから世に出そうなサービスや、ビジネスを初期の段階から極め、先行者になってノウハウをため込んでいくのです。そうすることで、後発組にノウハウをレクチャすることで報酬を得るといった出口戦略もあらかじめ組み込むことができます。先行者になるのは、ググっても情報がない、疑問が出てきても、きく人がいないなど、苦労も多いですが、リターンも大きいです。自己投資として、ひたすら勉強。学校の勉強と違い、稼ぎに直結する勉強であれば、取り組みがいがあるという方も多いのではないでしょうか。
②これからくる分野でサプライヤー目線でビジネスチャンスを狙う
たとえば、youtubeを例にとってみると、動画編集や、サムネイル作成など、プレイヤーに対するサービスを狙っていくことが考えられます。ただ、労働集約型のビジネスとなるので、よほど付加価値があるものが提供できなければ、収益は限界に達します。これを脱却するための一つのアイデアとしては、動画編集やサムネイル作成などのサプライヤーとして必要なスキルをまとめて教材にして売る、あるいはスクールを運営するという方向性もあるようです。実際に、やまもとりゅうけんさんの動画編集を手掛ける生ハム帝国さんは、この方法でかなり上手くいっているようです。
③成熟した分野で後発組として付加価値を加えながら、プレイヤーやサプライヤーとして頑張る
後発でプレイヤーになっても、先行者には及ばないものの、ブルーオーシャンを狙っていけば、それなりに儲かるものです。プレイヤーから入って、その後、サプライヤー側にシフトすることもできます。実際に経験したからこそ、わかるニーズも確実にあります。既存の枠組みに＋αの価値を付加することで勝負する形となります。やはり成熟分野で戦っていくのであれば、競争が激化しているレッドオーシャンはなるべく避けるべきです。どういう分野で戦うのか、市場をよく見極めることが重要です。
余談
今回のゴールドラッシュの話と少しそれますが、現代の砂金堀＝ガリンペイロ（GARIMPEIROS）です。ゴルゴ13他漫画で見たことがあるかもしれませんが、アマゾンの奥地で砂金を掘っているちょっとデンジャラス？な人たちです。
出典：日経ビジネス（https://business.nikkei.com/atcl/report/16/031000019/031000006/?P=4）
このガリンペイロについては、NHKスペシャルで以前密着取材をしているようでした。しかも50日も！NHKすごい取材をしたものです。下記に記事があります。
https://www.nhk.or.jp/special/amazon/series2/column/03.html
彼らが活動しているアマゾンの奥地は、アンタッチャブルな秘境、無法地帯。殺人やドラッグも横行しています。支払いは、もちろんゴールドだといいます。また、週末になると、女がやってきて宴が開かれるようです。鉱山の場所はヒミツで、場所をばらすと殺されるらしいです。一つの鉱山は、50人くらいで一つの鉱山を掘り、元締め（1人、黄金の悪魔と呼ばれているようです）に7割、残りの３割をガリンペイロで山分け（均等割り）するそうです。ガリンペイロの社会では、仕事が出来ないものは、見下され、いずれ迎えの船が来るようです。（リストラです）金鉱は、10年～20年に一回大当たりが出て数十憶単位で儲けが出るようです。ただ、通常時は、砂金は取れるものの、量はそう多くはありません。このため、待ちきれない、なかなか毎年20人くらいが入れ替わるようです。
ストック型のネットビジネスは、結果が出るまで時間がかかります。なかなか結果が出ずに退場したくなる気持ちになるかもしれません。ただガリンペイロほど博打性の高いものではないので、ご安心を。
ちなみにこの興味深いガリンペイロについての映像は、下記のNHKオンデマンドで視聴することができます。