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【解説】家電を底値で価格ドットコムより安く購入する方法(実例有)

はじめに

先日、私は、パナソニックのドラム式洗濯乾燥機(NA-VX800AL)を購入しました。


前から欲しかったので、底値近くなったら買おうと思いウォッチしていました。ついに先日決行したのです。

近所の家電量販店で購入しましたが、もちろん価格ドットコムの最安値より安く購入しました。

思い返せば、概ね大型家電を買う時は、常に底値を意識して購入しています。そして、代替底値で買ってきました。

今が底値と思えば、ネット通販でも買いますし、実店舗でも買います。

今日は、底値ハンターであり、学生の時、家電量販店の販売員バイトの経験もある私が、底値ゲットの方法について、解説したいと思います。

ちなみに底値で買う方法は、色々ありますが、中には、『値切る』という方法も出てきます。

『値切る』というと、『ケチ臭い』、『セコい』、『ヤバい、このおっさんむっちゃケチやん』とか思うかもしれません。

しかし、これは、ある種のゲームです。必ずしもお金のためだけではないという点はご理解いただければと思います。

歌手のGacktも『値切ること』の重要性を説いています。

また、値切るという文化になじみのない方もいらっしゃるかもしれませんが、関西圏では極めて普通の行為です。

日常の買い物編

底値ハンターは、常に底値を狙っているわけでもありません。少額の買い物は、サクッと通販で済ますことが多いです。

ですがなるべく底値を掴みやすいように、一応、価格推移や、通販サイトの比較は簡単に行っています。

通販サイトは、メインでAmazonを使っています。

Amazonでは、『Keepa』というアドオンを入れることで、簡単に価格推移をウォッチできるようにしています。無料で使えるのでおススメです。

keepa

keepa : https://keepa.com/#!

大型家電編 価格ドットコムの向こう側へ

飛躍

比較的大型の家電を買う時は、もう少し、本腰を入れて底値を狙いに行きます。底値ハンターは、満を持して、狩りに出るわけです。

今回、私が、少しでも安く家電を買うために具体的に実施している『底値ルーティーン』について、具体例(ドラム式洗濯機)をもとに解説したいと思います。

  1. 商品情報の収集
  2. 商品入れ替えのタイミングを把握
  3. 価格ドットコムでの価格推移の把握
  4. 実店舗調査
  5. 価格交渉
  6. 価格ドットコムの向こう側へ

①商品情報の収集

商品情報の収集では、色々なレビューサイトが役に立ちます。ただ、特定の商品を売りたいという意図があるかもしれませんので、複数のソースから情報を取得するのがおススメです。商品ラインナップは常に入れ替わるので、最新のものを入手する必要がありますが、今回商品情報収集に一番役立ったのはyoutubeでした。

このyoutuber(髪西さん)の方が、自ら家電量販店等へ足を運び、収集した生の情報をまとめたものです。自分でこれだけの情報を集めようとするとなかなか手間なので、メッチャ助かりました。

他にも複数個所から情報を入手していたところ、日立かパナソニックかの2択までたどり着きましたが、結局、日立の洗濯機は、まれに下水の匂いを取り込んでしまうことがあるということが上記の動画で触れられており、あながち間違ってなさそうだったので、パナソニックでさらに機種を選んでいくことにしました。

パナソニックの洗濯機は、CubleとVXシリーズの2種類のラインナップとなっています。

Cubleはデザイン性はかなり高くておしゃれですが、ランニングコスト(電気代)が高いのと、性能面では、VXシリーズに劣るようでした。なので、デザインより実益を優先して、VXシリーズの適当な機種に狙いを定めました。

そして、そいつらを商品入れ替えのタイミングでなるべく安く買おうという目標を立てました。この時点では、具体的にどの型番のものにするかは、まだ完全には決めません。値段と性能を総合的に判断して後程決めていきます。

②商品入れ替えのタイミングを把握

洗濯機の新型商品の発売時期はどうも秋らしい。それくらいのふんわりした情報は、ネットなどで何となく調べたら入手できました。最終的には、パナソニックのサイトで新機種が発表されていたので知りました。このあたりは、ツテがあったり、もうちょっと真剣に情報収集すれば、より早い段階で、キャッチが可能と思います。

パナソニックHP

通常だと、10月上旬に新機種が入るので、家電量販店の現場では、9月末にかけて在庫処分をガチで行うハズです。

しかし、今年は、どうもドラム式洗濯乾燥機の特需があるようです。早くしないと、早ければ8月中には在庫完売かもしれないと予測しました。

ちなみに特需の原因は、『テレワークの浸透』『定額給付金の支給』です。

そもそもドラム式洗濯乾燥機とは、洗濯物を干す手間がいらない超便利アイテムなので、家事をやりながら自宅で働かざるを得ないという状況になったテレワーカー達がこぞって爆買いしたようなのです。『ドラム式洗濯乾燥機、40個ください!』くらいの勢いで。。。。

おまけに、ちょうどいいタイミングで定額給付金等が支給されたので、『連休どこも行くところないし、とりあえず、ドラム式洗濯乾燥機いっとく?!』というノリの近未来的な家庭が日本各地で続出したようなのです。

この辺りの情報は、ニュースでキャッチしましたが、実際に家電量販店を現地調査に行くと、あながち間違ってなさそうでした。

10月発売のはずの洗濯機のデモ機が置いてあり、予約受付中と書いてあったりして、在庫は順調にハケていっているようでした。さらに、店員に話を聞くと、『今年はドラム式洗濯機バカ売れで、お盆明けには、パナの現行モデルはなくなると思います』とのことでした。

多少、ポジショントークもあるかもしれませんが、値段についても底値に探りを入れるとシブチンな回答しかなかったので、『売り手市場』であることには間違いなさそうでした。

③価格ドットコムでの価格推移の把握

こういった商品入れ替えのサイクルの早い家電は、よほど新機種に必要な機能があるなど、特殊な場合を除けば、発売当初に購入するのは得策ではありません。

基本的に値段は下がっていくので、下がったタイミングで買うのがお買い物上手です。下は、私が買った洗濯機の発売からの価格推移です。波はありますが、概ね下降傾向です。

価格推移グラフ

④実店舗調査

家電を安く買うためには、フィールドワークも必要です。というか、できることなら、実店舗で安く買いたいと思っています。特に今回は、洗濯機の買い替えなので、旧洗濯機の処分(リサイクル)の手続きをしなければなりません。家電量販店は、このあたりをまとめてやってくれるので、手間がなくていいのです。

実店舗調査を行う時のポイントは、複数店舗で最安値に探りを入れることです。

ある店舗で提示された最安値を、別の店舗に提示することで、さらにディスカウントが期待できます。(後述)

また、家電量販店の販売者の名刺をもらったりすることで、より確実な交渉ができるものと思います。

閉店セールなど特別な理由で、掘り出し物が見つかる場合もありますので、その場合は、そもそも購入予定の商品をチェンジするということも視野に入れます。

掘り出しものの場合は、スピード勝負なので、早急に情報収集し、商品を押さえておかなければなりません。

また、在庫状況や、納期なども併せて確認しておくことをオススメします。

在庫状況は、そもそも在庫処分価格を狙いに行っていますので、在庫がなくなってしまっては話にならないためです。

また、納期もできれば把握しておきましょう。納期が遅いというのは客からするとデメリットなので、交渉材料になり得ます。

また、探りを入れた最安値はいつまで有効かという点もチェックが必要です。名刺の裏にでもこの辺の情報を書いてもらうといいと思います。

⑤価格交渉

価格交渉は、実店舗調査と同時に行うのでもいいですが、時間があれば、実店舗調査はじっくりやって、価格交渉は、ここぞというタイミングで腹をくくっていくといいと思います。

決戦の日は、店側の集計の締め付近(金曜日の夜とか?)に該当するタイミングが理想的です。

店側も店舗毎に売り上げのノルマがあるはずなので、数字が欲しくなるとどうしても頑張っちゃいます。(アザマス)

ただ、難しければ、タイミングはそこまで重要ではありません。

重要なのは、「今日買う!条件が良ければ今すぐ買う!秒で買う!」という意気込みを見せることです。

そうすることで、店側もそんなに数字が欲しくなくても、やっぱり欲しくなること請け合いです。(にんげんだもの)

また、「いい条件を出してくれたら、他にも買う!あなたから買いたい!」ということを匂わすのも有効です。

販売員も人なので、将来への投資と考え、頑張ってくれること請け合いです。

私が以前家電量販店でバイトしていた時の経験でいうと、週ごとに店頭の表示価格とは別に、販売員の裁量で、ここまでは下げられるという価格が設定されています。

そしてそれを超える価格をお客さんから求められた場合は、上司に相談といった感じです。

価格交渉は、当然その裁量価格をさらに超える領域での戦いなので、販売員が、上司に相談を行う際に、「この客に売りたい!」と訴求できるように武器を渡しておいてあげる必要があるわけです。

⑥価格ドットコムの向こう側へ

家電量販店も、価格ドットコムの最低価格や、ライバル店の価格などを調査しています。

なので、こちらが無理めの価格をいうと、

「いや~、価格ドットコムの最低価格が、●●円なので、日本中探してもこれ以上安いところはないですよ~」とか、

「いや~●●電機さんが、この地域だと一番安いんですけど、そこより安くさせてもらってますんで。。。。」

リーサルウェポンのように他との比較を引き合いに価格交渉終了させようとしてきます。

しかし、そこで引っ込んでは、『価格ドットコムの向こう側』へ行くことはできません。

ここで活きてくるのが複数店舗調査です。

A店舗(下調べ店舗)、B店舗(実際に買う店舗)で底値調査したケースについて解説します。

A店舗では、何とかして、価格ドットコム最安値、あるいはそれ以上の価格を引き出します。

そして、B店舗で、A店舗で提示価格を示したのち、『頑張ってくれないと、A店舗で買う!今すぐ向かう!』というスタンスで交渉します。

ここでポイントとなるのは、B店舗にA店舗での価格を正直にいうかどうかです。

若干、A店舗の提示価格をいい感じに低めにB店に申告するというのもテクニックです。

A店なら、今日購入するなら、この価格まで頑張ってくれるということでした』とB店に言うのです。

あまりに突拍子もない価格だと、怪しいと思われるかもしれませんし、証拠(A店の販売員の名刺など)を求められるかもしれませんが、

いい塩梅だとそこまでは求められません。ある意味賭けです。まぁ、商談は、駆け引きなので、これくらいのことは許容範囲でしょう。

B店に、「あのA店なら、その値段まで下げるかもしれない。。。」と思わせたら、こっちのものです。

今回の成果(NA-VX800AL)

喜び

さて、私が一体どのくらい価格低減できたかというと、実質的に2万円程度、価格ドットコムの最安値より安く買えました。しかも、安心の大手量販店で買うことができて、保証期間も5年に延長できたので、まずまずの結果だったのではないかと思うのです。

価格ドットコムの最安値

22万5,800円 (2020.08.01現在)

購入価格

20万5,000円(約2万円相当のポイント還元考慮)

今回の買い物が底値だったかどうかは、正直今の時点ではわかりません。

ただ、在庫処分が終わってしまったら、元も子もないので、良かったとしましょう。

おまけ

今回は、半ば無理やり底値をたたき出す方法について、説明しましたが、他にも底値で買う方法はいろいろあります。

分かりやすい例だと、展示品(現品限り)の商品を安く買ったりとか、閉店セールとかで非常に買い手に有利な条件の際に、底値が出しやすいのではないかと思います。

しかし底値で買うというのはある種アソビなので、本当に必要なものであれば、適度に価格交渉をしてサクッと買うべきだと思います。そして、通販のいいところは、人件費を抑えられている分、元々底値に近い状態で販売されているという点です。アマゾン最高!

それにしてもドラム式洗濯機の到着が待ち遠しいです。調べたところにではかなり評判がいいので早く試してみたいものです。

 

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